ホームページ制作費100万円が圧倒的に安い理由
こんにちは、松本卓也です。
Web制作会社の代表取締役をしています。
商談で「制作費が高い」と言われた経験はありませんか?
言われずとも、そう思われて失注する経験をしたことは?
僕は何度もあります。
じゃあ、どういう営業をすれば100万円以上で受注できるの?
営業方法を知ることも大事ですが、まずはクライアントが「なぜ高いと感じるのか?」を知りましょう。
その上で、100万円で受注する手順を解説します。
- 100万円以上する案件を取りたい
- 高単価で受注できる営業法を知りたい
クライアントがなぜ高いと思うのか?
結論、100万円の内訳が下記だと思われているからです。
- デザイン
- プログラミング
僕がフリーランスの時、よく失敗した提案の方法が下記です。
- オリジナルデザインで作れます!
- WordPressで作るので更新が可能です!
悲しいことに、この提案内容で100万を超える受注ができたのは20回中1回のみ。
「デザイン、プログラミングができる」というだけで100万超えの案件を受注することは、僕には難しかったです。皆さんはどうでしょうか?
じゃあ、どんな提案をすれば100万を超える案件が取れるの?
クライアントに「高い」ではなく「安い」と思っていただければ案件は取れます。
具体的な手順を次の章で解説します。
HP制作費100万円は高くない【むしろ安い】
100万を安いと感じてもらうための手順は、下記の通りです。
- 手順①:CVRを知る
- 手順②:0.1%改善の破壊力(実例付き)
- 手順③:これだけやる(だから安い)
- おまけ:逆にこのケースはなし
詳しく解説します。
手順①:CVRを知る
100万で受注するには、まずCVRを知る必要があります。
CVRとは、Webサイト訪問者のうちWebサイトの最終成果(お問い合わせ、購入、など)に至った件数の割合のことを言います。
計算式は、下記の通り。
CVR = CV ÷ IMP
- IMP:みられた回数
- CV:購入された回数
仮に、下記の例だとCVRは3.2%です。
例)1ヶ月のWebサイト集計結果
- IMP(みられた回数) … 10,000回
- CV(購入された回数) … 320回
簡単にいうと、「どのくらい売れやすくなったか」の指標です。
手順②:0.1%改善の破壊力(実例付き)
たった0.1%の改善がとてつもない利益を生み出すこと。
それを皆さんに知ってもらいます。
仮に、学習教材をネット販売するクライアントを想定します。
例)学習教材のネット販売事業
- 商品:学習教材
- 単価:10,000円
- 販売:ネット注文(予約)
リニューアル前のWebサイト結果まとめ
- IMP … 180,000回 / 月
- CV … 270件 / 月
- CVR … 0.15%
上記HPのCVRを0.1%改善すると、月の利益がいくら増えるかわかりますか?
答えは、下記の通り
- 月に増える利益はいくらでしょう?
-
正解は、180万円です。計算式は、以下の通り。
売上 = 0.1(%)× 180,000(IMP)× 10,000円(単価)
= 180万円
HPリニューアル費が100万円だった場合、公開1ヶ月後には余裕でペイできる計算です。これだけでも100万なんて安いと感じませんか?
理屈はわかったけど、そんなにうまくいくものなの?
確かに、難しく感じるかもしれません。
でも「1,000人中1人、購入者を増やせばいい」と考えると、できそうな気がしませんか?
手順③:これだけのことをやる【結論:だから安い】
では、どうやってCVRを改善すれば良いか?
CVR改善に効果的な施策は、下記手法があります。
- 1:SSL化
- 2:導線設計
- 3:ライティング
- 4:適切なペルソナ設定
- 5:ペルソナが好むデザイン
- 6:行動換気:CTA
- 7:ページ最適化:LPO
- 8:入力フォーム最適化:EFO
- …etc
これだけ専門性の高い施策を実施します。CVR0.1%を改善するためにやれることは全てやる。
これだけのことをやる。だから安い。
HP制作費100万円の内訳は「デザイン」「プログラミング」だけではありません。
それだと、「高いから」と言われて終了。
そうではなく、
「ディレクション業務:クライアントの売り上げを上げるための支援」も実施する。
だから、その可能性に期待する。そして、頼んでみようと思われる。
- デザイン
- プログラミング
- ディレクション(追加)
おまけ:逆にこのケースはなし
勘の言い方はお気づきかもしれないですが、
「IMP」が取れていることが大前提です。
- 現状IMPがそれほど取れていない
- 広告やSEO、SNSマーケを駆使してIMPを獲得する予定がない
CVRの平均は1〜3%と言われています。(下記参照)
どんなに頑張ってもCVRは1〜5%しか上がりません。商品単価が超高額でない限りあまりオススメできない。
よって、IMPが少ない会社は回収が見込めません。
仮にCVRが0.1%改善したとしても、1ヶ月1,000(IMP)しか取れていない場合、1ヶ月で売れる商品はたったの1つ。
仮に、上記の商材単価が10,000円だった場合、制作費100万円の回収は100ヶ月後になる計算です。
IMPの上げ方は別途紹介します。
まとめ「ホームページ制作費100万円は安い」
いかがでしたか?
「デザイン」と「プログラミング」のみに100万を超える投資をしてくれたのは昔の話。
昔は200万を切ったことがなかったのに、最近では100万円台で受注するようになった。
20年以上続いているWeb制作会社のディレクターが言っていた言葉です。
ですが、「デザイン」と「プログラミング」に「ディレクション」も加えることができたら、受注率は大幅に改善できるはず。
CVR改善の施策を提案し「100万でやってくれるなんて安いじゃん」と思ってもらえるよう努力しましょう。
HP制作費100万なんて高すぎない?
回答例は下記です。(※見る前に、自分なりに答えを出してみてください)
- 制作費、高すぎない?
-
回答例)公開4ヶ月で黒字化できます。だから100万なんて安いですよ。
「現状、IMPが100,000/月、商品単価が3,000円だからCVR0.1%の改善率で月30万円売り上げUP。4ヶ月継続で制作費100万円を回収できる見込みです。」